俺様社長に振り回されるのも悪くない
怖くて声が出ない……
「お前は何をどう勘違いしたら、そうなるんだ?」
さっきの声とは少し違う
穏やかな声が降ってきた
その声が誰だかわかる
わかった瞬間、涙が溢れ出した
「勘違い、不安をさせた俺が悪い。けど、何があっても俺は夏希だけを見てるし、それ以外興味はない」
「夏希に会いたくて、触れたくて……早く仕事を終わらせようとした。けどそれがダメだった……不安させた」
「夏希からの連絡がなかった時、すぐ家に帰ったんだ……けど夏希はいないし、携帯も繋がらない。名取に言われたよ……「放ったらかしにしずぎ」って……」
「すぐ迎えに行くつもりだった……けど、名取が仕事すれって……あいつ、俺が夏希不足なのわかってて、ワザとやりやがって……」