俺様社長に振り回されるのも悪くない
『す、すみません、生意気な事を…』
私が謝ろうとすると
言葉をかぶせるように社長が話す
「確かにリゾート地ではない。今までの客層とは違うな。久里の意見は最もだ。スイートクラスの部屋ははいつものようにしてくれ、他の客室は久里が言うような案を出してくれ」
「わかりました。早急に提出します」
社長の言葉に私は驚いた
私の一言で、全てが動くなんて……
言ってはいけない事を言ったんじゃないか……言わなきゃよかったかも
「いくぞ」
名取さんは内装担当者と話をしている
社長と私はその場を後にする
『すみません、余計な事を言っちゃって』
社長は立ち止まった