俺様社長に振り回されるのも悪くない
新たな道
「長い間、申し訳ありませんでした」
農会の懇親会から帰ってきた両親に
社長は頭を下げていた
私はよく分からず
ハラハラしながら見ていた
「遥くん、君の選択が正しかったとは言えない、けど君を信じてあげなかった夏希も悪い」
頭を下げたまま、社長はお父さんの話を聞いていた
「遥くんの決意は変わらないのかな?」
社長の決意?
「はい。一生かけて変わりません」
なんだろう……
話が見えなくて不安になる
「……夏希に話してないんだろう?…………畑に行ってくる」
お父さんはそう言って、行ってしまった