俺様社長に振り回されるのも悪くない


「意見を求めたのは俺、お前が何言っても決めるのも俺。全て俺の責任」


そう言って社長はまた歩き出した


この人……案外いい奴なんじゃないか?
全て俺の責任……
その言葉が意外すぎる。


私と社長は名取さんが
戻ってくるまで車で待った


なんとも言えない空気
さっきみたいな事がないように
私は社長と距離を取る


「クックック…随分嫌われたな」


『私は社長のオモチャじゃないですから』



……聞いてみようかな
理由を……。


『あの……どうして私が秘書なんでしょうか?秘書に相応しい人なら、幾らでも居るでしょうし、社長の相手ならもっといい人がいると思うんですよね。もっと美人とか知的とか……』
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