俺様社長に振り回されるのも悪くない
えっ?どういうこと?
社長じゃなかったら……誰が…
社長は私を手招きして
近づいた私を自分の膝の上に乗せる
「夏希が怪我した時……お父さん1人で来ただろ?あの時……名取に奨学金を払ってるって話をしてったんだ。怪我して仕事出来ないから、払っていけるんだろうかって」
「夏希のことだから、自分が払うって言ったら、絶対拒むだろうし今以上に自分達と距離を置きたがるからって悩んでいたんだ、だから提案した」
『……提案?』
私の髪を指でクルクルしながら
社長は話していた
「お金は俺が出す、けど……俺が払うんじゃなくて、お父さんが払うことにするって。まあ…、俺がお父さんにお金を貸したって事になるのかな?だからって返済をしてほしいわけじゃないよ」