俺様社長に振り回されるのも悪くない
「……香月さん、夏希を幸せにします。これからも俺と夏希の父親として、助けてくれたら嬉しいです」
「これからも、よろしくお願いします」
社長か頭を下げたので、私も慌てて一緒に頭を下げた
「……ま、参ったな……ははっ」
少しの沈黙を破った香月さんの声
香月さんの顔を見ると
香月さんが泣いていた
「こちらこそ、頼むよ」
「さて、祝い酒だ」
涙を拭って笑いながら言う
なんだか、香月さんの意外な一面を
見れて嬉しかった
それから私達はたくさん話し
たくさん笑い、たくさん飲んだ
『今度、遊びに来てくださいね』
「おう、久里ちゃんの奥さん姿を一目見なきゃだな」
「あ、久里ちゃんじゃなくなるのか……さみしくなるなあ」