俺様社長に振り回されるのも悪くない
課長は私の言葉に青くなる
『え?……どうしました?』
「久里ちゃん……まずいよ。さっき秘書さんが久里ちゃんを探してたよ」
は?なんで私を?
『いやいや、人違いですよ』
私みたいな下っ端に
社長秘書さんが用事あるわけ無い
「久里ちゃん……何かやらかした?」
『はっ?課長!私、そんなやらかすタイプじゃないですよ』
課長も、そうだよね…と納得したけど
何故私を探してるのか全く分からなかった
「広告課はこちらでよろしいですか?」
私と課長が考え込んでいると
綺麗な声が聞こえてきた
私は立ち上がり入り口へ向かった
『はい、広告課です』
そう言って入り口に行けば
細いフレームの眼鏡をかけ
スーツをピシッと来て
髪型もキチッと決まっている男性だった