俺様社長に振り回されるのも悪くない
遥の生い立ち
私と名取さんは
ショッピングモールへ来ていた
必要なものを次々買う
晩ご飯用の食材とワインも……
「久里さんも飲まれるなら足りないです」
そう言い、名取さんは何種類かのワインをカゴに入れた
いや、確かに私は飲めますが…
私が飲める事、なんで知ってるんだろ……
大きいカート2台分
たくさん買った
私たちは車へ運ぶ
「ランチして帰りましょう」
『はい』
私と名取さんはイタリアンの店に入った
注文をしたあと、名取さんが話し出し
「社長、可愛いでしょ」
予想もしない言葉に驚いた
『なっ……何言ってるんですかっ』
名取さんは笑っている
「社長と俺は高校からの付き合いなんだ」
俺?…あ、これが素なんだ