俺様社長に振り回されるのも悪くない

『社長、先にお風呂はいって下さい』


「あぁ、お前は?」


『あ、私は後で……お風呂入っちゃうと全くお酒がダメなんです』


社長のお風呂は早い
だから、用意していたら丁度いい時間



ワイングラスを出し
皿とグラスをリビングに運ぶ
ワインは……社長に開けてもらおう


リビングのテーブルに並べていたら
写真たてが置いてあるのに気がついた


手に取り見てみると
学生服の社長と……弟さんかな?


「弟の薫だ、うちの副社長をまかせている」


私が見ていた写真たてを
社長が取り元へ戻す


あっ……見たらダメだったのかな



「まだ会ったこと無かったか?」


『はい、まだ……名取さんが惚れるなって言われましたけど』


笑いながら言うと
社長が真面目な顔をして


「それは許さねぇ」


あ…、これはマジなやつだ


『ふふっ…無いですよ!さて、飲みますか』


私たちはソファに座り飲み始めた
< 98 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop