どっちを選べばいいの?
「まだ!」
「え!?じゃあ、いつ告るの?」
また言葉が勝手に出た。
「そ、それよりさぁ、俺の話し聞いてくれる?」
あ、話し変えられた...私には関係ないことだもんね...
「う、うん。」
由宇くんが立ち止まった。私も歩いていた足を止める。
そして、少し間があいて、由宇くんの口が開いた。
「お、俺!!お前のことが!!好きだ!!!」
え!?私の耳にはそうはっきりと聞こえた。
「え?だって好きな人いるんでしょ?」
「好きな人...夏穂だから...」
私、今すごく顔が赤いと思う。だって、からだがすごく熱い。
「私も、由宇くんのことが好き...」
「俺、今スッゲー幸せ!」
「私も。」
そして、私は、由宇くんの腕に包まれた。
由宇くんのいい匂いがする。
私は、今本当に幸せ。