どっちを選べばいいの?

放課後の時間になった。

俺は夏穂と校門で待ち合わせすることにした。



遅い...5分ぐらい待たされているぞ!!



「由宇くーん、待ったー?」

「そんな待ってねーよ。よし!行くか。!」
「うん!」



やっと来た。遅いっ!て言おうと思ったけど、困らせると思ったからあえて言わなかった。



「「........」」



いつ言おう...今かな?


よし!今だ!!


せーの...



「「あのっ」」


「「ごめんっ!先に言っていいよ。」」

「じゃあ、私先に言うね!」
「お、おう。」

「あ、あのさ!もう夏休みだよ!?告白したの?」



今からだよ。今から...



「まだ!」
「え!?じゃあ、いつ告るの?」


「そ、それよりさぁ、次、俺の話聞いてくれる?」



緊張してきた...俺は足を止め、小さく深呼吸した。



「お、俺!!お前のことが!!好きだ!!」



言えた!!ちゃんと聞きとれたかな?



「え?だって好きな人いるんでしょ?」



こいつは、鈍感だな。



「好きな人...夏穂だから...」



ヤベェ、俺顔赤いと思う。

夏穂も顔が赤い...


返事...どうかな?



「私も、由宇くんのことが好き...」



え!?ってことは、俺夏穂と付き合えるの!?



「俺、今スッゲー幸せ!」

「私も。」



俺は夏穂のことをやさしく包んだ。


きれいな髪の毛...今日から夏穂は俺のものだ...


絶対誰にも渡さないから...
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