どっちを選べばいいの?

そんなことを考えながら、俺はベッドの横の、中心にある白い机の前に座った。



そして、夏休みの課題が入っている、カバンから、数学の復習のワークを手に取った。



表紙を開くと、目次が書いてある。



ページ数は、20ページ……



多いのか?少ないのか?ふつうなのか…?



ふつうなんだよね?うん。ふつうにしとこう……



「あははっ…」



夏穂がいきなり笑い出した。



「ん?何?どしたん?」
「だって、由宇くん、このワークのページ数って、多いの?少ないの?ふつうなの?みたいな顔してたからw」



ず、図星だ……



「な、なんでわかったの!?」
「ふふっ、やっぱり!?大丈夫だよ。去年のワークと比べたら、まだ少ない方だよ!」



へぇー。少ない方なのかー。



去年は、二学期が始まってから、放課後に残ってまでやらされたけど、適当に答えを写しながらしてたから、こんなこと気にしたことなかったもんなー。
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