どっちを選べばいいの?
「熱いか?作りたてだぞ!」
上くんが早くたこ焼きを噛んで、すぐ飲み込んだ。
「あちぃーわ!」
「ごめん、これ1パックあげるから、怒らんといて。」
「え!いいのか?」
「うん。もう1パックあるし、あ、あとこれ。ん。」
たこ焼きを1パックずつ、私と彩香にくれた。
「みんなの分も、買ってきたんだ!」
由宇くん、優しい!!
「ありがとう!」
「あ!いくら?」
彩香が財布を持って、由宇くんに尋ねる。
「あー!お金はいいよ。おごりだよ。」
「え?いいの?ありがと。」
「由宇。太っ腹だな!」
「まーね!あ、花火、終わっちゃうよ!」
あ!花火!
そして、私たちは、花火を見ながらたこ焼きを食べた。
由宇くんが、くれたたこ焼きは、いつもより美味しく感じた。