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引くぐらいに好きになってしまったんだ


そんな事を私は今。
初めて知ってしまった。


なんで今更。


こんな気持ちは芽生えてはいけないのに

ダメだって分かってるのに。


あの綺麗な横顔と
もう一つ太陽が現れたかのような髪の毛
綺麗な指先から書かれる美しい文字

墨の匂い。紙の匂い。

全てが忘れられなくて。

どうにかして欲しくて助けて欲しくて

私は叩いてはいけない扉を

必死に叩いた。

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