Open
バンっとしまった扉。

「優しく閉めろや リア充バカが」

そう言って またくるくる回る
私は準備をし始めた

「大ちゃんは?リア充じゃないの?」

「お前それは嫌味か
いいな~若いってのは」

私は自分の席に座って 筆をなでる
大ちゃんは相変わらず回ってる。

「ずっと思ってたけどさ。
大ちゃんって何歳なの?」

「ええ?何歳に見える?」

「あ、そういうのうざい
でも。頭金髪だから〜20代前半?」

大ちゃんは嬉しそうにこっちを見て
椅子に座ったままこっちに来る

「えっ!そんな若く見える??
でもこれ地毛だから(笑)」

「だってこの前怒られて
黒になってたじゃん!」

「違うよ!あれは黒に染めたんだよ!」

「嘘ばっかり」

大ちゃんは立ち上がってポッケに
手を突っ込んでタバコを取り出した。

「大ちゃん!タバコ あっち!」

私が丸をつけながらそう言うと

「あーーい」

とタバコを口に咥えて窓の近くに
歩いていった。
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