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静まりかえった書道室
さっきまでの笑い声はもう聞こえない

俺は椅子に座って上をむいた。

くるくる回るから天井も一緒に回る
気持ちが悪くなってくる

「なんだこれ。
なに黄昏ちゃってんの」

笑いを含めて言ってみるけど
この気持ちは誤魔化せれないみたい。

俺ははなに付けられた 墨を撫でた。


ありえねぇ~って思った。
生徒に恋をするとか。
ただのロリコンじゃんって
まじキモいって

だけど はな に会った瞬間
そんなのどっかにいっちゃって
好きになってた。

だけど。はなには彼氏がいて
その彼氏はイケメンで
サッカー部のキャプテンで
どこにも非のつけようがない奴で
だからもう俺の恋は終わってて
なのに…
やっぱり
どこかでまだ諦めきれてない
自分がいる。
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