約束の果てに
休み時間になると桜先輩が俺に話かけてきた
とっさにケータイを出して喋った
桜「なお、蓮達の事聞いた…?」
あー…心配してくれてる…
直人「聞きましたよ」
桜「大丈夫なの?」
直人「意外と大丈夫ですよ
んな心配することないですって」
素直に嬉しいけどな…
桜「なおは我慢ばっかりするんだから無理しないようにね
何かあったら私に相談してくれていいんだからね?昔みたいに…」
昔か…
高校ん時はしょっちゅう桜先輩に相談乗って貰ってたからな
直人「分かってますよ
桜先輩は大丈夫なんすか?」
桜「私の事はいいのっ」
人の事は真剣なのに自分の事は後回しにする
桜先輩のそうゆう所前と変わってねぇな…
琴美「なーおとっ」
どーんと後ろから琴美が飛び乗る勢いで来た
直「いてぇよ
なんでそんなハイテンションなんだよ」
琴美「別に?それより今日も遊ぶ?
いい遊び場見つけたんだけど…」
はぁ…隠してるつもりだろうけど心配してんのバレバレ…
てか皆心配してくれんだな
いい奴等ばっかだし…
直人「悪いけど今日はバイト。また今度な」
やっぱり琴美に見られてたのは不味かったな…
…てか学校の中なのに幽霊多すぎだろ!
琉と蓮はいつもこんなの見えてたのかよ
今なら琉の気持ちが分かるわ…
そしてその日の夜に少し離れた所で交通事故があった
この時は何も知らなかったけどこれが全ての始まりだった