約束の果てに
なんか琴美に聞いてもらったら少し気が楽になった…
琴美「ふーん…事情は大体分かった
それ私も協力するよ」
直人「は?まじかよ」
琴美「だって1人でも多い方がいいでしょ?
私も助けてあげたいし」
お前…どんだけ良い奴だよ…
直人「ありがとな琴美
じゃ、俺そろそろ戻るわ
琉達も戻って来ねーから探さなきゃだし琴美も授業遅れんなよ」
俺はそのまま屋上を後にした
琴美「…あーぁ…あんな事言ったけど複雑だなぁ…」
琴美がそんな事を言ってるなんて知りもしなかった
それにしても琉達どこ行ったんだよ…
蓮達見つけたのかな
琉「この馬鹿!何度言ったら分かるんだよっ」
あ、居た。しかも怒られてる
蓮の奴…今度は何やったんだよ…
琉「霊が皆良い奴とは限らないんだ
悪霊だってお前を騙す為に嘘をつく
それを全部受け入れて助けようとしたら
命がいくらあっても足りない
手遅れになってからじゃ遅いんだよ!」
直人「それぐらいにしておけよ琉
蓮だってそれぐらいもう分かってるさ
それでも助けようとするそれが蓮の優しさだ」
琉「分かってる。でもその優しさが命取りになるんだよ
蓮、桜。次からはちゃんと俺に言え
じゃないと守れないだろ」
本当かっこいいな琉は
言い方きついけど何だかんだ琉は蓮に惚れてんだな
畜生…羨ましいな
千尋「なおくん…」
直人「ん?どした?」
千尋「ううん…何でもない…」
…なんだ?変な奴…