約束の果てに

その次の日だった
千尋が突然姿を消したのは


蓮「千尋ちゃんが居なくなった!?」


桜「どこか心当たりないの?」


直人「分からない…宝龍寺も俺んちも学校も
一通り探したんだけどまだ見つからねえんだ…」



琉「三上はまだ純粋な霊だ
早く見つけないとやばいぞ
たくっ…次から次へと」



琴美「私も手伝うよ」



千尋どこ行ったんだよ…
また何も言わずに俺の前から居なくなんのかよ


琉「成仏した可能性は少ない
この近くに居るはずだ
直人は橋本と蓮と桜は俺と一緒に三上を探すぞ!」


蓮「桜!どうだった!?」


桜「全部見て来たけどやっぱり居ない」


琉「中学にも居ねえか…一番可能性があったんだけどな」



蓮「千尋ちゃん本当にどこ行っちゃったの…」


琉「こっからはふたてに分かれる
俺は1人で向こうを探す
桜と蓮は2人で一緒に居ろよ
絶対勝手な行動はするなよ」



桜「分かった」


蓮「琉も気をつけてね」


―――――…


千尋「………」



琉「見つけた。三上お前何やってんだよ」



千尋「安藤さん…!」


琉「まさかこんな公園に居るとは思わなかった
戻るぞ。皆心配してお前の事探してたんだ」


千尋「…いやです。戻りたくありません…」


琉「三上、お前記憶戻ってんだろ」


千尋「なんでその事…!」


琉「中学の直人の仲間に会った時からずっと様子がおかしかったからな
もうあの時には全部思い出してたんだろ」


千尋「…鋭いですね安藤さん」


琉「思い出してるならなんで直人に言わない
こうしてる間も直人はお前に生命力取られていってんだ
お前あいつを殺す気か」

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