約束の果てに
一瞬思考が停止した
直人「戻った…?千尋思い出したのか?」
千尋「…ごめんねなおくん
本当は和くん達に会った時にもう全部思い出してたんだ…」
は…?
和也達に会ったのは最初ん頃じゃんか
直人「なんですぐに言わなかったんだよ」
千尋「全部…思い出したから言えなかったの…少しでもなおくんの側にいたかった…ごめんね…」
"思い出したくないから苦しんでんだろ"
そう言えば琉も言ってたな
思い出したから言えなかったってどうゆう事だよ
千尋「でも…もう迷わない
ちゃんとなおくんに伝えるよ
私がなおくんに会いに来た理由は…
なおくんに謝りたかったの」
謝りたかった?
直人「どうゆう事だよ
ちゃんと説明しろよ千尋」
千尋「なおくんに黙って引っ越したあの時
あんな別れ方して…ずっと後悔してた
なおくんを傷付けてしまった
だから私…頑張ってバイトしてお金貯めて…
でも色々あって来るの遅くなっちゃったんだけど…
そしてやっとお金が貯まって会いに行く途中に……」
千尋は事故にあった…
千尋は引っ越した後も俺の事気にして…
直人「……なんで…なんで俺なんかの為に来たんだよ!
ほっとけばよかっただろ!
じゃなきゃ千尋が死ぬ事なんてなかったんだ!」
千尋の想いが俺の胸を締め付けた
俺のせいで千尋が死んだ
そう思った
千尋「好きだからだよ」
直人「千尋…お前何言って…」
千尋「好きだから謝りたかった
好きだからなおくんに会って直接伝えたかった…なのにっ…」
千尋は涙を流した
千尋「事故にあっちゃって激痛と意識が遠のく中で…なおくんの所に行かなきゃって
会って伝えなきゃって…」
直人「千尋もういい!何も言うなよ!」
これ以上続けたら本当に千尋が居なくなる気がして怖くなった
それでも千尋は続けた
千尋「なおくん…ごめんね…本当にごめんね…」
目の奥が熱くなった
けどぐっと我慢した
直人"千尋の気持ちは充分伝わったから…
俺の方こそ悪かった…
俺がもっとお前の事考えてれば…っ」
その時千尋の身体が光り出した