約束の果てに

どうして先に行くの?
でも…機嫌が悪いのは確か


蓮「琉!」


名前を呼ぶと琉はやっと足を止めてくれた



蓮「琉…怒ってるの?」



琉「…この馬鹿!お前は何でいつもそうなんだよ!お前は俺の彼女だろ。もっと自覚しろよ」


なんで怒られるのか分からないけど分かるのはあの琉がヤキモチを妬いてくれてる…?



蓮「…ごめん琉」



謝ると琉はいきなり抱き締めてきた



琉「…くそ…あんな奴に嫉妬したじゃねーか」


胸が締め付けられるっていうか…
琉の言葉が頭に響いた


嫉妬


まさか琉がそんな事言うなんて…


体温が上がってるのが分かる
そして抱き締められてるから分かる

…琉の鼓動が速い

ねぇ琉…今、私達は同じ気持ちかな…


琉「…顔赤いな」


琉がふと私の顔を除きこんだ
それにさえ驚いてしまう


蓮「だって琉がそんな事言うから…」



でも嬉しいな…



琉「…一度しか言わないからちゃんと聞いとけよ」



そう言うと琉は私から離れて左手をとって何かをはめた

目を疑った
だって…信じられなかった



蓮「琉……これって……」



琉「予約。卒業してもずっと俺の隣に居ろよ。俺がずっと蓮の事守ってやるから」



それは琉からの突然のプロポーズだった
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