約束の果てに


桜「そんな事があったなんて…私達何も知らなかった…」


琉「学校側が大事にしたくなかったんだろ」


そっか…
1年の時は琉達とはクラスが違ったから分からなかったんだ…


琉「それでずっと警戒してたんだが今…動き出すとは思わなかった

俺がもっと平澤の事をなんとかしてたら直人も蓮も巻き込まずにすんだんだ」


桜「琉が悪いわけじゃないでしょ…
自分を責めないで…」


琉「すぐに平澤を探してこいつらの呪いを解かなきゃならない
平澤は本気でこいつらを殺す気だろう」


蓮に関しちゃ一番時間を争う…
桜が憑いてる分生命力が倍の速さで無くなっていってる


桜「琉…どうするの?」



琉「桜、お前は俺に取り憑け」


蓮の命を伸ばすにはそれしかない

それでも少し伸びるだけだ
そのわずかな時間で決着つけないと蓮も直人と死んじまう

けど…桜が俺に取り憑くのにもリスクが多い
でもそれしかないんだ
誰1人死なせるか


桜「琉に取り憑く?そんな事したらどうなるの…?」


普通霊が取り憑くのは尋常じゃないほど苦しいはずだ

蓮は取り憑かれやすい体質
しかも何年も桜が憑いてたから霊に対して充分耐性がある


…だけど俺は違う
桜みたいな純粋な霊が憑いただけでも
おそらく…



桜「ねぇ琉…?」


それでも俺は…


琉「心配するな桜
時間がない。早く俺に取り憑け」


助けたいんだよ…こいつらを…

< 144 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop