約束の果てに
俺はすぐに蓮達の部屋に向かった
そこには苦しそうな表情はなく逆に眠っているような…まるで安らかに…
まさか……
琉「蓮っ!直人っ!おいっ!」
蓮も直人も…息をしていなかった…
嘘だろ…
まだ1日もたってない!予定より遥かに早い!
琉「仮死状態……桜っ…いつからだ!」
桜「…ついさっきよ…
まだ10分もたってないけど…!」
10分たってねぇつってもこのまま仮死状態が続いたら本当に死ぬぞ…!
桜「琉っ…!!どうしたらいいのっ?
お願いよ!蓮となおを助けて!!」
桜は泣き崩れた
俺だって助けたい。絶対死なせるかよ!
考えろ!もう本当に時間がないんだ!
何か……!!
蓮と直人が仮死状態になってもうすぐ10分がたつ
このままじゃ本当に危ない…
桜「…ねぇどうするの琉!!」
琉「…俺の命をこいつらに分ける」
桜「命を分ける?そんな事出来るの…!?」
つってもほんのわずかに寿命を伸ばすだけだけどな
分け与えても持って1日…いやそれ以下か…
それに俺にとってもこんなの自殺行為だ
命を分け与えて瀕死の状態で平澤を徐霊できんのか…
下手すりゃ全員死ぬな…
でも…このまま何もしないで蓮達を見殺しにできっかよ
琉「早速始めるぞ!桜は下がってろ」
桜「待って琉!そんな事してあなたは大丈夫なの!?
命を削るんでしょ!?その状態で平澤さんを徐霊出来るの!?」
琉「こいつらを助けるにはそれしか方法がない」
桜「琉…もしかして死ぬつもりなの…!?
そんな事私は…!」
琉「桜…もしもの時は蓮を頼んだぞ」
桜「………っ」
琉「神々よ。我が安藤琉の命をこの者達に分け与えたまえ」