約束の果てに
第3話 霊を祓う者


琉「こうしてる間もお前の生命力は減っていく
時間はないすぐにやる。覚悟はいいな」



蓮「うん」


安藤君はてきぱきと除霊の準備に取りかかる



手際がいい…
何度も経験してるんだろうな…



琉「おい、お前はこっちに来い」



そう言って桜を呼ぶ安藤君



琉「お前は俺の後ろに来い」



桜は言うとおりに安藤君の後ろに行った
すると安藤君はある1枚の札をさくの前に置いた



桜「何これ…」




琉「霊用の結界札だ
相手は悪霊。ましてやこいつは霊体だ

霊同士は波長も合いやすい
結界の中に居ないとお前もあっちに引きずり込まれる」


すごい…結界まで作れるなんて…



琉「よし…準備は整った。悪霊を呼び出す
気を楽にしてろ」



…どうしよう…怖くなってきた
手が……震える……




――ギュッ…



琉「大丈夫だ。怖い事なんかない
俺がついてる」


手を握ってそう言ってくれた
その言葉にどこか安心出来た



琉「……我が名は琉。お前を祓いし者
白雪蓮に取り憑きし霊よ
今こそ我の前に姿を表せ」



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