約束の果てに


次の日の朝


琉「蓮!」


蓮「琉、おはよう」


琉「もう大丈夫か?」


蓮「うんすっかり!
でもそろそろ帰らなきゃだよね…
ここ居心地がよくてずっと居させてもらってるけど…」


琉「気にすんな
父さんも母さんもお前の事気に入ってる
好きなだけいればいい

それよりこんな所で何してんだ」


蓮「あ、そうそう。桜見なかった?
朝から姿見なくて…」


琉「桜?見てないな」


蓮「そっか…見つかったら教えて?」


桜…どこ行ったんだろ…?


桜「はぁ…」


私…どうしたらいいんだろ…

てかそれより…こんな所に居たらまた蓮が心配してるかな…


そろそろ戻ろう…
答えも大体決まったし……



蓮「桜ー?」


蓮の声。やっぱり探してた



桜「蓮―…」


私は蓮に声をかけようとした
だけど…


蓮「桜ー?どこ居るのー?」


そう言いながら蓮は私の横を通って行った


胸が高鳴った…
蓮が私に…気づかなかった…!?

嘘でしょ…!?
前よりも消えてる…!


もう私には時間が残ってない…

私の意思とは反対に消えていく体
蓮にも気づいてもらえなかった…


心が…辛くなった…


涙がこぼれる


琉「桜こんな所に居たのか
蓮が探してたぞ。会わなかったのか?」


桜「琉…」


琉「お前…どうしたんだよその体!
消えかけてるじゃねえかよ!まさかっ…」


琉にバレてしまった…
でももう私は決めた


桜「琉、頼みがあるの。最後のお願い…」



時間がない。私はもう決めた


蓮…私はあなたと―――…
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