約束の果てに

私がまず来たのは毎年蓮と一緒に来ていた桜の木

そして私が死んだ場所…

でもそんな思い出も
この綺麗な桜の木が忘れさせてくれるような…


蓮「ここって…」


桜「毎年2人で見に来たよね?
今はまだ花は咲いてないけど蓮と来るとあの時の事を思い出すよ」


蓮「…そうだね。また来年も見よう?一緒に♪」


蓮は何も知らない
だけど無邪気に笑ってる蓮を見て心が傷んだ

来年も一緒に見れると蓮は信じてる
今その笑顔を壊すわけにはいかない


桜「そうだね…」


蓮「本当!?やった!約束ね桜!」



約束…私はこの時守れもしない約束をしてしまった…


次に来たのが昔、蓮と2人で野良猫について行って見つけた2人だけの秘密の丘


蓮「うわぁ久しぶりに来た!
ここ一緒に猫について来て見つけたんだよね!」


桜「見つけた時秘密基地だって2人ではしゃいだよね
頑張って朝早く起きて日の出を見たり海に沈む夕陽や星空も何度も見たよね」


蓮「そうそう!何度見ても飽きないんだよね
そうだ!!昔流れ星に2人で願い事したの覚えてる?」


桜「もちろん覚えてるよ
ずっと2人で笑って居られますように…でしょ?」


蓮「そう!でも3回も言えなかったんだよね
ショックだなぁ…」


桜「ふふっ流れ星は消えるのが早いからね
また後で夕陽見に来よっか」



蓮「うん!行くっ」
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