約束の果てに


次は街に出て学校帰りによく寄ったクレープ屋さん


蓮「美味しそう!」


桜「蓮、顔やばいって
ここのクレープ大好きだもんね。なに頼む?」


蓮・桜「スペシャルクレープ!」


蓮「え!」


桜「やっぱり言うと思った。1番好きだもんね?」


蓮「だって…でもいいの?私だけ…
桜もここの苺クレープ大好きなのに…」


桜「私の事は気にしなくていーの
蓮が食べてるの見てるだけでお腹一杯だから」


本当にいつも私に気を使うんだから…

私に遠慮して食べない時もあったよね
そんな事しなくていいのに…

でも…嬉しいんだよね


蓮「おいしー♪」


桜「幸せそうな顔して…琉に見せてやりたいな」


蓮「やめてよ。恥ずかしいじゃん…」



琉の名前を出すと本当女の子になるんだから…
私しか知らない蓮の顔ね



「ねぇ…あの子すっごい独り言だね」


後ろで蓮を見てコソコソ話してる女子高生が居た


前の私なら蓮に喋らなくていいって言ってたけど…今はそんな事言わない

だって蓮のあの言葉があるから…



私が霊体になったばかりの頃
初めて2人て雑貨屋さんに寄った


蓮「ねぇ桜これとこれならどっちがいい?」


桜「右の方が蓮に似合うよ」


蓮「本当!?じゃぁこっちにしよ♪」


蓮もはしゃいでて私も楽しくて周りの視線を気にしていなかった

だけど…


「ねぇあの子誰と喋ってんの?」

「本当だ、1人で喋ってる…」


他に買い物をしていた女の子達が蓮を見て笑っていた
それに気づいた私は直ぐに蓮に


桜「蓮…あの子達が笑ってる
私の事は気にしなくていいから喋らない方がいいよ」


そう伝えると蓮は意外な言葉を返して来た


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