約束の果てに


その後も学校中探したけど赤い本は見つけからなかった


琉(直人)「なんで見つかんねぇんだよ…
どっか見落としたのか?」


蓮(桜)「分からない…」


桜(蓮)「もうお昼過ぎだよ?このままじゃ…」


本1冊見つけるのにこんなに苦労するなんて…
皆疲れてきてるし…
もしかして見つからないんじゃ…


直人(琉)「…ちっ、めんどくさい
俺がその本の霊力を探す
直人の体でそんなに気配は感じる事は出来ねぇがやってみる」


桜(蓮)「でもそれって…」


直人(琉)「もちろん俺にも直人の体にも負担がかかる
けどそんな事言ってられない。だろ直人」


琉(直人)「あぁ。頼むよ琉」


私達は何も出来ないのかな…
いつも琉に頼って…

ありがとう…

琉が意識を集中させて本のわずかな霊力を探してる

やっぱり…こうゆう時の琉はすごくキレイで凜としてて格好いい…



直人(琉)「…微かに向こうからこの本と同じ霊力を感じる」



桜(蓮)「向こう?向こうって確か…
あっ!開かずのロッカーあるところ!?」


え…でも開かずのロッカーって確か…



直人(琉)「開かずのロッカー?」



琉(直人)「なんだよ琉知らないのか?」



蓮(桜)「この学校に昔から伝わる七不思議よ
その昔振られちゃった男の子が腹いせに好きな女の子を殺してバラバラにしてそのロッカーに閉じ込めちゃったんだって」


桜(蓮)「それ以来殺された女の子の怨念がロッカーを開けさせないように内側から硬く閉じてるとか…
開けたらその子の怨念で同じようにバラバラにされるって聞くよ」


考えただけでもゾッとする
だから今まで怖くて近付かなかった


でも琉がそこから霊力を感じてるって言ってるし…後はそこしか…


直人(琉)「ただ壊れてるだけかもしれないだろ
このままじゃ一生呪いにかかったままだ
もし何かあったとしても俺が居るから安心しろ」


琉…やっぱり琉は格好いいな…

琉に触れたい
だけど霊体じゃ触れない

戻りたい…だから…


桜(蓮)「うん…行こう!!」



皆でもとに戻って皆で帰ろう…!


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