約束の果てに
琉が持っていたのは人の骨と思われるものだった
思わず悲鳴をあげた
直人(琉)「どうやらここで女の子が殺されたのは本当らしいな
だけど怨念はない。七不思議の話は誰かが途中から話を作ったんだろう
ただ…中途半端に供養されてる
結界のせいで魂がわずかにこの世界に縛られてる
これは俺が責任を持って供養するから安心しろ」
そう言って琉は白い何かのお札にそっと骨を乗せて包んだ
蓮(桜)「びっくりしたぁ…あ、それで赤い本は!?」
あっ…忘れてた…
赤い本がここになきゃもう呪いは……
直人(琉)「あぁ…それならほら」
琉がロッカーから取り出したのは少しホコリをかぶった黒い本とよく似た赤い本だった
約半日学校中を探し回りようやく見つけた赤い本
桜(蓮)「やった!これで呪いが解けるね!」
琉(直人)「よし…なら開いてみるぞ!」
なおがそっーと本を開く
だけど赤い本も黒い本同様に何も書かれていない真っ白のページばかりだった
桜「何も書いてないじゃない…」
直人「ほんとだ…」
蓮「あ、」
桜「え?」
直人「あれ…?」
琉「どうやら元に戻ったみたいだな…」
ふぅ~と琉がため息をついた
その瞬間皆が喜んだ
どうやら赤い本を開くと呪いが解ける 呪いだったみたい
その後ロッカーの中に残ってた骨を琉がちゃんと供養して私達を呪いにかけた黒い本と赤い本も供養して燃やした
桜「はぁ…すごい疲れた…」
蓮「だよね…もう呪いなんてこりごり!」
直人「う…体がだるい…」
琉「後遺症だな。直人の体で霊力使ったからな。ま、すぐに治るさ」
こうして無事に戻って元の日常に戻った
直人「あーてか腹減らね?」
蓮「そういえばまだご飯食べてなかったね」
琉「何か食べて帰るか」
蓮「うんっ」
*番外編① 呪いの本 おわり*