約束の果てに
桜「しょうがない…誰かに聞いてみよっか」
段々不安になってる愛美ちゃんを早く安心させてあげたくて今度は手当たり次第に人に聞いた
だけどこれも中々目撃情報が無くて…
私も徐々に諦めかけていた
だけど奇跡が起こった
桜「え!それ本当ですか!?」
今、天国に昇って来たばかりのおじいさんがその指輪を見たと言った
愛美「おじいさん本当ですか!?その指輪を見たって!」
『あぁ、ここに来る途中に指輪が落ちて行くのを見たぞ
あんたの指輪だったのかい』
落ちて行ったって事は今頃きっと地上にあるはず…
でもっ…ようやく終わりが見えて来た!
桜「おじいさんありがとう!」
私は愛美ちゃんの手を引いて走り出した
愛美「桜さん!?どこに行くの!?」
桜「地上に降りるの!」
愛美「地上に降りるって…そんな事していいんですか!?」
桜「いいわけないでしょ
でも急がなきゃ見失っちゃう!」
本来、地上に降りるには許可が必要
その許可と言っても大抵は許されない
私が蓮の所に戻れたのは本当にたまたまだった
桜「すぐに見つけて戻ってくれば大丈夫よ!」
そして私達は黙って天国から抜け出した