約束の果てに
第4話 君の存在
「えーん…えーん……」
まただ…男の子が泣いてる
何でだろう……どこか悲しい……
――――…
桜「おはよ蓮」
蓮「…おはよ」
また…あの夢…何だろ…あの男の子は
私に何を伝えたいんだろう
それにあの子誰かに似てる気がする…
桜「どうしたの蓮?ボーッとして」
蓮「ううん、ちょっと変な夢見ただけ」
考えても分からないし…
気持ち切り替えて今日も頑張ろう
よし安藤君のお札も持った
お母さん達はもう仕事に行っちゃったか…
蓮「行ってきます」
私は誰も居ない家に向かってそれだけ言った
玄関を開けると――
琉「はよ」
蓮「おはよ安藤君」
いつもと同じ道
いつもと違うのは雪が溶け暖かくなり春を感じるようになった事
そして…私の隣を安藤君が居る事
念の為登下校は安藤君と一緒
でも無口でクールな安藤君。会話はほとんどない
でもそれが嫌だとは感じない
どこか安心するの