約束の果てに
私の願いは虚しく桜は帰らぬ人となった
蓮「………」
「可哀想にね。桜ちゃんまだ若いのに…」
「蓮ちゃんが一番辛いでしょうね
お姉ちゃんの事大好きだったから…」
「仲のいい姉妹だったものね」
葬式の中色んな声が聞こえた
そんな言葉を聞く度に桜は本当にこの世界に居ないんだって現実を突きつけられた
そして桜が死んで1週間が経った
母「蓮、お願いだからご飯食べてちょうだい」
蓮「……要らない。何も食べたくない…」
私は桜が死んだショックからほとんど何も口に含んで居なかった
心にポッカリと大きな穴が開いたみたい…
ブーブーと携帯が鳴る
多分…学校の友達だろう
学校にも行ってないからきっと心配してくれているんだろう…
でも返す気にはならなかった
蓮「―桜…もう一度会いたいよ…!」
どんなに泣いても桜は戻って来ない
でも…涙が枯れる事は無かった
『――…ん……蓮…』
その時私を呼ぶ声が聞こえた