約束の果てに
琉「…今回はお前等だけのせいってわけじゃないみたいだな」
琉は倒れてる女の子と破かれたお札を見て言った
琉「…何かされたのか」
ど、どうしよ琉に何て説明したら…
桜「その子達に破かれたのよ」
蓮「桜!?」
桜「黙ってたって仕方ないでしょ
また今回のような事があったらどうするの?
琉が来なかった危なかったのに!」
桜の言う通り…だけど…
蓮「…この人達はただ琉の事が好きなだけだよ。お願い許してあげよ?」
桜「何言ってるの!?
こいつ等が私達に何をしたか分かってるの!?」
蓮「桜…」
桜が怒る気持ちは分かる
だけどこの人達の気持ちも少しは分かるから…
私と桜は目を合わせて睨み合う
桜「―…分かったよ
全く蓮は1度決めたら聞かないんだから…
本当にお人好し
でも今回だけだからね!次は許さないから」
蓮「私もそのつもり
ありがとう桜…分かってくれて」
本当は桜を危険な目に合わせたこの人達は許せない
だから次桜をそんな目に合わせたら絶対に許さない
琉「はぁ…どこまでお人好しなんだよお前は
桜も大変だな
蓮、次からは俺に言え
俺が原因なら俺がなんとかする」
琉は格好いいな…
でもどうして私達の為にそこまでしてくれるんだろ…
直人「――…琉?お前こんな所に居たのかよ
って何だこれっ」
蓮「なお…」
琉を探しに来たんだ
なおはこの状況を見て驚いてる
琉「悪霊の仕業だよ」
直人「まじかよ。今回は随分派手だな
でも除霊したんだろ」
この会話からしてもしかして…なおも琉の事知ってるんだ…
直人「蓮は大丈夫だったのか?」
蓮「う…うん」
直人「よし…ならこいつ等起こすか」
琉「いや、直人は蓮を連れて先に戻ってろ」
―――琉…?
琉「直人は蓮を連れて先に戻ってろ」
直人「は?何でだよ」
蓮「琉どうして?私も手伝うよ」
琉「お前が居たらまたややこしくなるだろーが」
――…チク
蓮「分かった…」
私はなおと一緒にその場を離れた
……じゃないと泣いてしまいそうだったから
何だろこの気持ち…怖い……
何が怖いのか自分でも分からない
だけど怖いの…
私の中で起こる変化に私はまだ気付いていなかった
直人「蓮、琉の言った事あんまり気にすんな
琉はああゆう奴だよ」
蓮「うん…」
分かってる
琉は私達を守ろうとして言ってくれただけ
でも…あの突き放したような言い方…
すごく距離を置かれた気がした
私いつもいつも琉に助けて貰って…
もしかしたら琉にとって私は重荷なだけなんじゃ……
ポンッ
直人「あんまり溜め込むなよ
俺も居るんだから、な?」
蓮「うん…ありがとうなお」
なおにもいつも助けてもらってる
もっとしっかりしなきゃ…
桜「――――……」