約束の果てに
―――…久しぶりに泣いたかも…
泣いたら少しだけスッキリしたかな
桜にもなおにも悪い事したかな…
ちゃんと謝ろう…
…桜…どこに行ったんだろ
桜を探す為に1階に下りた
するとお母さんがちょうど帰って来た
そしてその後ろに桜の姿があった
桜「蓮、もう大丈夫なの?」
蓮「うん…ごめんね
それより桜どこ行ってたの?」
桜「それが…」
私は桜の話を全て聞いた
まさかこの後あんな事になるなんて…
蓮「―え、お母さんが?」
桜「うん…」
蓮「そっか…お母さんが…良かったね桜」
桜「―良かった?何が良かったなの蓮」
蓮「―――桜?」
何――桜の様子がいつもと違う…
桜「――…そうだよね。蓮には何も分からないよ」
蓮「何…どうしたの桜…」
"蓮が居なければ……"
桜「私がどんなに必死で伝えてもお母さんには何も届かないの
蓮にこの気持ちが分かるの?
こんな体でなければ私はこんなに辛い思いしなかった!
蓮に私の気持ちが分かるのっ!?」
―――桜…
蓮「…そ…そうだよね…桜は…私をかばって…私のせいで…」
桜「今さら何言っても遅いのよっ
蓮なんて……蓮なんて居なければ良かった!!」
『クスクス―キャハハハハ……』