約束の果てに


桜「蓮なんて居なければ良かった!!」


桜はそれだけ言い残して姿を消した


―桜がそんな風に思っていたなんて……
桜はずっと苦しんでいたんだ…


桜を苦しめたのは…私
私のせいで桜は死んだ
私が居なければ桜がこんな事になることは無かった…っ



蓮「うっ――…ゲホッゲホッ…」


私はその場で吐いてしまった



私…私が―――……





*桜*



桜「――どうしよう!私、蓮になんてこと…!」



あの時蓮の言葉で自分を見失ったように…


"蓮なんて居なければ"



あれが私の本心だっていうの……?



……ううん、違う!
蓮は私の大事な妹だもん…



桜「蓮に謝らなきゃっ…」



きっと苦しんでる…



『ダメよそんな事しちゃ…
あなたは何も悪くない
悪いのはぜーんぶあの子でしょ

あなたからあの子は全てを奪ったの
あの子を許してはダメ。あの子は必要ない』



――またこの声…頭が…ボーっとする……



『大丈夫。私はあなたの味方よ
一緒にあの子を懲らしめましょ』

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