約束の果てに


蓮「セーフ!」



桜「ぼーっとしてるからよ」



蓮「気づいてるなら早く言ってよ桜」


桜「はいはい」



蓮「ここからは学校にはいるから…」



桜「分かってるよ。むやみに話しかけません」



学校に居る間はほとんど話す事は出来ない



休み時間に電話の振りして話したりするけど…桜の存在を知られるわけにはいかないから…


――ガラッ



蓮「おはよー」


私は今、専門学生
保育士になる為に勉強中
だって桜も同じ夢を持ってるから私が絶対に叶えたい



純「おはよー蓮!」



蓮「おはよ純、遥。今日も仲良しだね」



純と遥はクラスで仲がいい子達



純「蓮、課題やってきた?」



蓮「うん」


たわいもない会話にいつもの日常



遥「ね、また見てるよ安藤君」



純「本当だー安藤君って絶対蓮の事好きだって!」



蓮「まさかそんな事ないって
話したこともあんまりないのに」



その時安藤君と目があった
安藤君はすぐに目を逸らして出て行ってしまった


安藤琉(りゅう)
お寺の息子で男女問わず人気者
関わった事ないけどね



桜「……ふーん…♪」


――昼休み



遥「お腹減ったー」


純「だよね」



純「どうしたの蓮?キョロキョロしちゃってさ」



蓮「ううん、何でもない。ご飯食べよ!」



桜の姿が見えないけどどこ行ったんだろ…



時々居なくなるから心配いらないだろうけど…
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