約束の果てに
夜――…
蓮「信じられない…」
桜「琉にそんな過去があったとはね…」
ケータイを開いてもやっぱり琉から連絡は無かった
蓮「桜…私どうしたらいいのかな
琉が苦しんでるなら助けたい
でも…これ以上踏み込んでいいのか分からなくて…」
桜「…でもなおが言ってた事の他にも何かあると思う
あの時琉のお母さん言ってたじゃない
まだ見えてるのって」
蓮「もしかして幽霊の事―?」
桜「それしか考えられない。何か関係あると思う」
私はますます分からなかった
琉―――…
どうして琉のお母さんは琉を捨てたんだろ
どうして琉は何も話してくれないの?
桜「…蓮…じゃあ私から1つアドバイス
こんな時琉なら何て言うと思う?」
蓮「なに?いきなり…」
桜「いいから」
琉なら…?
"会いたいなら会いに行けばいい"
"話さなきゃ分からない事もある"
そうだよ…琉ならきっとそう言う
私なに簡単な事で悩んでたんだろ
桜「答えは出た?」
蓮「うん」
琉に会いに行く!!―――…
直人「へぇ…今日の放課後にね」
私はなおに琉に会いに行くことを話していた
蓮「うん。やっぱりこのままなんて嫌だから」
覚悟は決めた
やらずに後悔するくらいならやって後悔する方がいい
直人「昨日まであんなに弱気だったのにな」
蓮「う…昨日は昨日だよっ」
直人「…それ俺も行くよ」
蓮「えっ!本当?!なおが一緒だと心強い!」
桜「………?」(なおの様子が……)
純「蓮―――?」
蓮「あ、純達が呼んでる。じゃあ放課後にね!」
良かったなおが一緒で少し安心した
直人「……蓮…」