約束の果てに
まずい…もしかして除霊される?!
華「あははっそんなに警戒しなくて大丈夫
私も見えるわけじゃないんだけど気配を感じるの
見たところ悪霊じゃないしむしろ蓮ちゃんを守ってくれる守護霊ね」
び、びっくりした……
琉の時もだけど心臓に悪い…
華「そう言えばあなた達何か用があったんじゃないの?」
あっ!そうだった!
蓮「私達琉に会いに来たんです」
華「琉に?…琉なら2日前から陸人さんと一緒に富山まで除霊に行ってるけど…」
直人「じゃあ今、琉は居ないんですか?」
華「ええ、帰って来るのは25日よ」
富山…今、琉は居ない……
なんかこのままじゃ本当に琉が遠くに行きそうな気がする
華「…なんか訳ありみたいね
立ち話もなんだから入って?美味しいお菓子出してあげる」
華さんは何か察してくれたみたいで私となおは素直にお邪魔する事にした
華さんは可愛らしくて優しい人で…
美味しいカステラとお茶を出してくれた
ちゃんと桜の分も出してくれた
華「どんな姿でもお客様だからね」
ニコッと華さんは微笑んだ
桜「…ありがとうって伝えて蓮」
蓮「ありがとうって…言ってます」
桜は泣いていた
今まで居ない者だった桜に私達と同じように…生きてる人と同じ扱いをされたのは久しぶりだから…
桜は「食べれないのが残念」って少し悔しそうに笑った