約束の果てに


――蓮「ぅん……」


…朝?
時計を見ると5時26分
まだこんな時間……


桜「あれ、もう起きたの?
蓮にしては珍しいね。眠れなかった?」



蓮「うん…」



桜の言う通り良く眠れなかったな…
だって今日は土曜日…
琉がお母さんに会いに行く日…


蓮「…琉、今どんな気持ちなんだろ」



桜「いつもは隠すけどやっぱり怖いはずだよ…
だから私達がしっかりしなきゃ、ね?」



蓮「桜…うん…そうだよね」



桜「それになおもついてるんだから大丈夫よ」



なお…ずっと助けられてきたからなおが一緒なら大丈夫な気がする…


蓮「ここだよね?集合場所」


桜「うん琉達はまだみたいね」



15分前…
ちょっと早く来すぎちゃったかな?



桜「多分2人一緒に来ると思うよ?あの2人家近いから」



ふぅ…なんだか緊張してきちゃった


琉となおと私の3人で出掛けるのは初めてだからなぁ…


琉大丈夫かな…


「ねぇ君1人?」


私に声をかけてきたのは若い男の人


誰…?


「1人なら一緒に遊ばない?」



桜「ナンパだね。無視しな蓮」


蓮「間に合ってます。それに人を待ってるの」

だから早くどこか行って
こういう人が一番嫌い


「まぁまぁそう言わずに♪」



そう言ってその人は強引に腕を掴んできた

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