約束の果てに

蓮「…え!安藤君が?」


桜「うん。確かに私に向かって"消えろ"って言ったの」


私は桜から今日あった事を全部聞いた


蓮「それって安藤君にも見えてるって事だよね?でもそんな話聞いたことないけど…」



桜「まだ分からないけど…でもあんまり関わらない方がいいかも。一応お寺の息子なんでしょ?」




蓮「分かった!でも大丈夫だよ
もし消そうとするなら私が桜を守るから!」



桜「……蓮…」



もう二度と桜を失うなんてあんな思いするなんて絶対いや
だから今度は私が桜を守るの


そして私達は大きな桜の木の所に来ていた



桜「…今年も一緒に見ようね」



蓮「うん!約束だからね!」



グスン……グスン……


『ママ…ママに会いたいよ…』



蓮「桜…声が聞こえる」



桜「うん、あの桜の木の影だよ」



女の子の泣き声
声の持ち主は桜の木の所に居た


幼い女の子の霊…6歳くらいかな…?



蓮「こんにちは
あなた名前は?何で泣いてるの?」



『―グスン…お姉ちゃん…美羽(みう)の事見えるの?…お姉ちゃん美羽のお願い聞いて』



桜「美羽ちゃんって言うの?
さっきママに会いたいって言ってたよね?
何があったの?」



美羽『ママに会いたいの
美羽がおばけになっちゃったのママのせいだってママが泣いてるの』

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