約束の果てに
真衣「感謝…?」
琉「あんたが捨ててくれなかったら華さんや 陸人さん、蓮や直人達にも出会えなかった
こいつ等のお陰で今は充実してる
まぁ…大変な事もあるけどな」
私を見ながら琉は言った
優しい笑顔…
けなされてるはずなのになんでかな…嬉しいって思う…
真衣「そう…なんか変わったわね琉」
琉「俺は何も変わってねえよ」
真衣「…最後にあんたと話が出来て良かった」
蓮「最後…?」
どうゆう意味…?
真衣「私、明日引っ越すのよ。北海道に」
引っ越し!?しかも明日…っ
それに北海道に行くなんてそれじゃぁもう会えないじゃん…
琉…せっかくお互いに理解し合えたのに…
琉「…なら俺も最後にあんたに言っておきたい事がある」
真衣「なに…?」
琉「あんたの元彼…ずっとあんたの側に居るよ」
真衣「――竜哉が…?」
琉「ずっとあんたの側に…父さんは居た
今まで父さんは何も喋らなかったから
あんたの話を聞くまでその人が俺の父さんなんて分からなかったけど…
ずっとあんたを守ってたんだ」
嘘…ずっと気になってた
真衣さんの側で優しい笑顔を向けてこの人が…宮嶋さん―…
琉の本当のお父さん…
真衣「ほ、本当に竜哉が…?
でもっ…どうして…?
守ってきたってどうゆう事…
だって…だったらなんで何も言ってくれなかったの…!?
私がどれだけ…っ」
琉「…愛していたから」