過去詩たち
2013-05-08 20:56:47
誰か
誰かと望む前
何かと出逢い
何かと衝突した
「今日は」
挨拶すら言えず
何かと対峙した
「今日は」
懐かしい声
聴きたくもない声
それに意味は無い
そこに意味も無い
只存在しているだけ
築けない関係
傷付かない何か
傷付けない何か
気付かない振りして走り出す
光は無い
闇も無い
普通も無い
縛りは無い
ルールも規則も
総て失くしてみたかっただけなのさ
魅せろ
見せろ
観せろ
視せろ
診せろ
看せろ
邪魔な雑音は消え
閉ざされたノイズ
聴こえた妄言
其処に夢など有りませんでした
其処に悪など有りませんでした
其処に正義など有りませんでした
「誰か」
確定されない何か
棄てきれない何か
善し悪ししようか
当ててみせようか
涙だけが確かな水
何も要らなかった
嘘も要らなかった
何も欲しくは無かった
物には成りたくも無かった
人形など捨てられて朽ちてく生(いのち)だと感じた
君には報せたくも無かった
手には手を
温かい日溜まり
笑顔だけが空に散る
最初から解ってたんだね
最初から知ってたんだね
何もかも気付いてたんだね
「誰かは君だ」
「誰かは自分だ」
「誰かはお前だ」
罪は増え続け
夢も増え続け
誰かも増え続け
物語は次へと移行する
意思は果たして移行したのだろうか
誰かも移行したのだろうか
「誰か」
「其れじゃあ何も為らないよ」
「今までの繰り返しさ」
「じゃあ、誰かに生りましょう」