過去詩たち
2015-05-21 21:34:07

進め







つなぎとめる手


それを思いっきり振り払った



その時の 顔 はっきり覚えてるんだ








強さにおぼれた



それも極上の見せかけを



そうでありたかった






そればかり頼ったら


何もかもおかしくなった







今はどっちだ



決着のつかない鬼ごっこ 







少しだけ おまえの服をつかんだから



「もう すべて認めちゃえ」 って




今だからこそ笑って答えた




「無理だよ」「そんなことない」
「無理だよ」「そんなことない」


「今更無理だよ」



「今からでも遅くはない!」







ずっとこの繰り返し

それを何年 続けてたことか






「どうすればいいの」




やっと動き出した わたしの時計

今度は 修理してでも

壊されても 進むよ



泣きながら 進むよ










一匹オオカミ そんなことは決してないのに



イメージは そうやって 作られていくのだろう











「助けて」 も、 「つらい」 すらも、



言えなかった 臆病なおまえ







だから名前で呼ばないで



今は あまりにも弱いから 頼ってしまいそうで




ううん 本当は 呼んでほしい


今でもそれを望んでる





強引にでも呼んで ズタボロにして


そうされてもいいよ



許せるから


まだあんたならいいか って そう思えるから






怖いくらいに 幸せでもいいのかな って思わせて





それができるのが もう今では きみしかいない













「死んじゃえ」



そう吐ければここにはいない



だけど そんな言葉は ただの飾りだ






何も出来ない おまえ の どうしようもない 


おまえ が おまえ を 許せない気持ち






でも すごく

それは大切なことなんだ



どうにかしたいって思ってるから 嘆いて

まだ生きてる



「死にたい」って 言いつつも生きてる









「いつでも死ねるよ」




そういいながら生きる 可哀想なひと

可愛らしいね



いとしくなる わたしみたいだから

ころしたくなる ことばで刺したくなる



それは おまえ だから




































素直になったら きっと

後悔と苦さとほんのちょっぴりの痛み




そんなしょっぱい味になるんでしょう




甘いチョコレートは口の中で もてあそばれてる






なぜだか ちょっとだけ胸が苦しくなった










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