過去詩たち
2015-05-26 23:05:09
雨
しと しと しと しと
ぽつ ぽつ ぽつ ぽつ
手、頭、肩、足
容赦なく
自分にふりかかる
さぁ 濡らせ
雨さん 雨さん
あなたの 本気 見せてよ
こんなんじゃ、足りない
そうして 私 の 汚い
この 感情 も
すべて 洗い流してほしくて
びっしょり
その姿で
目をみて
わたし は わたし を 抱きしめた
そしたら
虹が空に架かり
まだ 晴れてはいないけれど
笑う 笑顔で
涙があふれる
雨が降って 顔にかかった
これは 雨 かしら
これが 雨 かしら
いいえ それは あなたの汗です
目から流れ出た 今までの苦労なんです
わたしからあなた
あなたからわたし
わたしからそのひと
そのひとからあなた
そのひとからみんな
みんなから空へ
伝わってしまった
誤魔化しきれない曇り空
さぁ 、 雨 は どこだ
雨がひとりぼっちにならないよう
虹は静かに消えてった