過去詩たち

修正



思い出の公園 私たちがよくいった場所
家族離れ離れまで後少し
それまでには整理したくて

ふたつのさびれたブランコ
歯を折ってしまった滑り台
ママと友達が話してたベンチ
カラフルなお遊戯
いつから行かなくなったんだろう

花の咲いてる庭園
カメラだってちゃんと持ってきてる
「ねえ、みんなで写真を撮ろうよ」

私はひまわり 妹はコスモス
ママはバラ パパは忘れた
好きな花をたくさん撮って一人ずつピンで撮るの

ああ これで最後になるのかな
涙を必死に眼がしらにためて流さないように
私 頑張った だから
その分部屋では思い切り泣かせて

湖 リス園 足つぼ場 公園一周し
木がいくつかそびえる芝生のある広場に
私たちは寝転ぶのです

上 見上げれば
まぶしい太陽に青空、白い雲
大きく息を吸った
ふわふわして良い心地
私 まだここにいたいよ

夕日が沈み夜になる
私はママ 妹がパパ
私たち お別れになるなんて
泣かない約束だった でも無理でした

まだまだしたいこといっぱいあった
みんなと一緒にいたい 後悔
唇を噛んで笑って掻き消してみせる

「またね」 手紙を書くから泣かないで
頭を撫でて ギュッて抱きしめることもできない
「また会えるから」 妹が見えなくなるまで叫び続ける
これが姉としての役割

あれから10年経ちました
長く続いた妹とのやり取り 『これで最後』
あの子 悲しむのかな
『あの場所でまた会おう』
私からのドッキリ 気づいてくれるかしら

みんなが大好きだった花 花束にして
「みんなで仲良く写真を撮ろうね」
きっとあの子は喜ぶでしょう


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