過去詩たち
2015-02-27 01:34:21
それ
それは決して手で触れられることができません
話しかけてみます
今日もそれは反応さえしてくれません
でも話しかけてくれる日を待ってみるのです
聞いてくれますか
昔話を話すかのように話してみます
反応があればいいのです
してくれればいいのです
でも今日も反応はありませんでした
明日も
明々後日も
一か月後も
一年後も
きっとないでしょう
*
触れないで
そう言ってバリアーを張った
まだあいつがいる
またあいつが来て 勝手に話をして去っていく
なんでだろう
なんでだろう
なんでだろう
掻き消す
お部屋をぐっちゃぐちゃにして
あいつはずっとずっと待っている
でも反応はしてあげないの
*
なんでよ
そう言ってそれは初めて泣いてくれた
バリアーを張ったままで
*
いつも いつも そうだ
それはそれのいうあいつのこと
あいつはそれ
おまえはそれを知ると
いつも いつも そうだ
必死に壊そうとするから
だから 分けてやった
おまえの
からだ
こころのいちぶ
きおく
今度こそ丁寧に食べてみせるよ
*
失敗
また、失敗しちゃったね
それは決して触れることができませんでした