院内恋愛(旧:恋の階段*タイトル変更しました)
優しく身体が揺らされる。

「真美、真美。」

「うーん…。」

蒼介が、ベッドサイドでのぞいているのが分かる。恥ずかしさもあって、壁側へ寝返る。またも、ひとりで爆睡したらしい。

「夜勤だろ。」

「行きたくないよ…。」

「また、寝においで。夜勤終わったら、来てもいいから。」

「えっ…」

そんな風に言われると思わずに、思わず振り返ったら目があって、キスが降ってきた。

リビングへ戻ると、ソファの前のテーブルには、ノートパソコンと医学書、資料が山となっていた。

私が寝てる間、仕事してたんだな…。

「ごめんなさい、仕事中なのに。」

「いや、大学院のだから。」

あー、さっき、話してくれた。今は、博士課程の二年目で、あともう一年あると。先生たちは、平日に、研究日という名の休みがあることが多いけど、その日は文字通り、研究したり論文書いたりしてるって言ってたもんな。

何だか、みんなちゃんと頑張ってて、すごいなぁ。私も頑張ってない訳じゃないとは思うけど…。

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