院内恋愛(旧:恋の階段*タイトル変更しました)
「平日も熟睡できてる?」
また、言葉を代えて問いかけられる。反応は見逃さないと見られているのが分かる。

「-蒼介のベッドの寝心地ほどじゃないけど、ちゃんと寝てるよ。」
明るい声で返せば、その雰囲気をつないでくれる。

「へー、ベッドがいいからよく寝られるんだ。三大欲求が満たされてるからだと思ってた。」

「???三大欲求って何だっけ?食欲と…」
何か聞いたことがある気はするけど、思い出せない。

「睡眠欲と性欲。」

「…」

顔が一瞬で真っ赤になったのが分かる。確かに満たされてます。はい…。目が合わせられません。

蒼介は、優しく笑って、私の唇に音を立ててキスをして、

「ご飯を食べよう。」

と、立ち上がった。
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