~You Are My Sunshine~
*偶然
「こんにちはー!あらー、今日は朝日ちゃんがお店やってるの??」


「佐々木のおばあちゃん、いらっしゃい!うん、1−2時間だけどね」


「そう…じゃあ今日は、大根1本と、玉ねぎ3つくださいな」


「はーい!」




久しぶりにお店に出た。

お客さんは、ひっきりなしに来てくれて…それなりに忙しかった。


ーーーカランカラン

「いらっしゃいませー」


入ってきたのは、同い年くらいの男の子だった。



「あっ、今日はおばあちゃん休み?バイトさん?」



タメ口だったけど、嫌な感じはせず、むしろ話しやすかった。



「あっいえ、わたし孫です!おばあちゃん調子悪いらしくて、今日だけ代わりに…」


「そっかぁ、良くなるといいな」


「はい…」


「そんなに心配しなくてもいいと思うよ。おばあちゃんいつも元気だったし!」


「あの…いつも来てくれてるんですか?」


「あ、うん…ほぼ毎日(笑)飯買いにとか。今日は、たまたま買い置きしてた弁当がきれちゃって…」


「そうだったんですか!いつもありがとうございます!」


「こちらこそ、おばあちゃんにはいつもオマケとかしてもらって…」



思い返せば、いつもおばあちゃんが言ってた気がする。

”ほぼ毎日来てくれるお客さんがいてね。朝日と同じくらいじゃないかな…男の子なんだけどね。いつも来て、ちょっとだけ私とお話ししてくれるの”



後々気づいたんだ。

わたし達が初めて出会ったのって、多分この時。
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