~You Are My Sunshine~
*塾
塾が終わり、帰り道を歩く。


この帰り道は好きではない。


途中にあるコンビニに、不良がいっぱい連んでいるから。


同い年くらいだから、どうってことないけれど…


何回絡まれた事か。最近は鬱陶しくて、無視している。



「おー、おねーさん今日も塾帰り?」


ほらね、こんな風に絡んでくる。


「…」


「ねーねー俺らと遊ばない??」


「…」


「無視してんじゃねーよ!」


不良の一人が、私の肩へ手を伸ばした。


ーーーパシッ!


「触らないでいただけますか。目障りです」


「ぁんだと?!調子乗ってんじゃねーぞ!」


「鬱陶しんですよね。毎週毎週。他当たってください」


「ちょっと顔貸せ」



そう言った不良は、わたしの腕を掴んだ。


やっぱり男の人の力は強くて、振り切ろうと思っても、振り切れない。


次第に怖くなってきて、どうすればいいか考えてていると、聞こえた彼の声。



「朝日ー!ごめん、俺忘れ物しちゃって…誰この人達?」


「!!!」


「あんたこの子の彼氏?」


「だったらなんだよ(笑)」


と彼が答えた。


それと同時に、不良達に見せつけるかのように、私の肩に腕がまわった。


「チッ、行くぞ」


そう言うと不良達は去って行った。


「あの、ありがとう。じゃっ」


「ちょっと待ってよ、朝日ちゃん。俺話したい事ある」


「い、今時間ないの。だから、ごめん」


「ハグ」




彼が放った言葉に、足を止めずにはいられなかった。
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